就業規則、「作って終わり」になっていませんか?

先日、一般社団法人東京中小企業家同友会主催 第30回 東京経営研究集会 中小企業家サミット2026にて、『経営者のリアルな想いを反映させる「就業規則」ホップ!ステップ!ジャンプ』というテーマで3名の経営者とパネルディスカッションを行うという貴重な機会をいただきました。
「就業規則」って、どんなイメージをお持ちですか?
- 法律で定められた義務だから・・・
- 問題が起こってないからなくても大丈夫
- 難しそうだし、面倒くさそう・・・
- 就業規則作るとガチガチに縛られて、会社らしさがなくなりそう
こんな風に思っている方もいらっしゃるでしょう。
- うちの会社は毎年見直ししている
- 困った時には絶対必要
- 就業規則があるから安心、拠り所になる
- 就業規則には、自社の想いを込めている
会社には様々なステージがあり、就業規則作成も然り。
「就業規則は俺だ!」というホップ!から、作ったあと社員に浸透させたいというステップ!事業承継にあたり、就業規則に想いをつづってバトンタッチしたジャンプ!と、それぞれの会社のストーリーを追いながら、「就業規則」について熱い討論が交わされました。
本気で向き合うのは
「困ったとき」
とはいえ、社長が本気で就業規則に向き合うのは、たいてい「困ったとき」です。
こんな場面に心当たりはないでしょうか。
- 今まで慶弔休暇は都度判断してきたのであいまいになっている
- メンタル不調で休職する社員がいる
- 規則にはない働き方や休み方を希望されている
- 問題行動について対応しなければならない
こうした「困りごと」が出てきて初めて、「このままではまずい」と就業規則に本腰を入れる経営者がほとんどです。それは決して悪いことではありません。むしろ、現場のリアルな課題が、見直しの一番のきっかけになります。

就業規則がないと、結局いちばん大変なのは社長
就業規則がない、あるいは実態と合っていないと、あらゆることを社長が都度決めなければなりません。「休みが欲しい」「残業代は?」「これってどうなるの?」——質問のたびに判断を迫られ、時には社長へのプレゼンが上手い社員が得をする、という不公平も生まれてしまいます。
一方、就業規則があれば、判断基準はすでにそこにあります。結果として、一番楽になるのは、実は社長自身なんです。
だから、徐々に良くしていけばいい
完璧な就業規則を最初から作る必要はありません。大切なのは少しずつ会社に合った形に育てていくことです。
就業規則の内容は、一度決めて終わりではなく、試行錯誤しながら社員に「伝えていく」ものです。朝礼で話す、社内ブログで発信するなど、いろいろな手段を試しながら、自分の会社にフィットするやり方を見つけていけば良いのです。

「会社オリジナル」の就業規則を!
就業規則は、雛形をそのまま当てはめるものではありません。自分の会社らしさ、社長自身の色や想いが反映されてこそ、それは単なるルールではなく、社員に伝わる「経営理念」になります。
「面倒だな」「難しそうだな」と感じるその瞬間こそ、実は一番大事なタイミングです。その違和感を放置した会社と、向き合った会社とで、数年後の組織は大きく変わります。
ある社長は
『「経営理念」を語れても、「就業規則」が語れなければ、経営しているとはいえないよ。』
と先輩から言われて、全面的に見直しをしたそうです。
以前は、「社長、どうしましょうか?」という電話が何回も鳴っていたそうですが、それが激減し、その結果、「楽になった」そうです。
「社長の想いを伝える」経営ツール
また、今回登壇した3社に共通していたのは、ルールを伝えるためのツールがあったことです。
例えば、「経営指針書」「経営計画書」「オリジナルブック」など。
経営理念や事業計画や事業内容に加えて、服務規律、大切にしてもらいたいことなどをわかりやすい言葉で伝えていました。中には漫画で介護や育休について伝えている会社も!
それぞれの会社のカラーで会社のルールを伝えられたらいいですね。
ネクステップでも、就業規則を作ったあと、「職場のハンドブック」で社長の想いを伝えることをお勧めしております。
自社の就業規則が、今どんな状態にあるかこちらで簡易チェックもできますよ。
↓


