「うちも経営計画、ちゃんと作ったほうがいいのかな?」

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【経営情報】中小企業の経営計画策定状況

4月末に2025年版中小企業白書が発表されました。
その中から、中小企業の経営計画の策定状況などについてご紹介します。

「うちも経営計画、ちゃんと作ったほうがいいのかな?」

そんなふうに考えている経営者の方へ、今回のトピックはドンピシャかもしれません。
統計資料を参考に、専門家としてのワンポイントをまとめましたので
ご覧ください。ではどうぞ^_^

2025年4月末に公表された『中小企業白書(令和6年版)』によると

今や中小企業の約5割が経営計画を策定しているという実態が明らかになりました。実際に経営計画を立てた企業では「自社の経営の見える化」や「課題の整理」が進み、業績向上や補助金獲得にもつながっているという声が挙がっています。

中小企業の経営計画策定状況(2025年白書より)

経営計画を「すでに策定している」企業は 51.1%
「今後策定予定」26.6%、
策定予定なしは22.3%

計画期間は「1年超~3年以内」(38.2%)が最多、「3年超~5年以上」(34.0%)と続く

なぜ作るのか?経営計画の目的(複数回答)

業績の向上 35.1%
経営状況の把握 33.2%
将来ビジョンの明確化 (上記に内包)

→ 特に注目したいのが「経営状況の把握」。計画を作ることで、数字や現場の実感を通して「強みと弱み」「売上構造」「リスク」などが可視化されていきます。

計画を作らない理由(複数回答)

時間的余裕がない 37.5%
事業環境が不安定で先が見えない 26.4%
必要性を感じない 21.8%
どう作ればいいか分からない 17.8%

→ 「分からない」「時間がない」という理由が上位ですが、簡易なフォーマットでも構いません。まずは現状の棚卸しからスタートしてみましょう。

経営計画を作って得られた成果(複数回答)

経営状況の把握 56.5%(最多)
自社の強み・弱みの理解 39.1%
業績の向上 33.2%
補助金の獲得 14.4%
融資の獲得 13.7%

→ 計画があることで「補助金の申請が通りやすくなった」「金融機関への説明がしやすくなった」といった効果も報告されています。

経営参謀社労士より、ワンポイントまとめ

計画を作る=未来を描くこと。変化の激しい時代だからこそ、行き当たりばったりではなく「考える力」が武器になります。

「中小企業白書」でも繰り返し強調されているのが、現状把握の重要性。売上や利益の数字だけでなく、組織力や業務の流れも含めて、棚卸しすることが第一歩。

一人で悩まなくてもOK!
ご相談があれば、お気軽にネクステップにお声がけください。

 参考文献・データ出典

中小企業庁『中小企業白書2025年版(令和6年版)』第2部 第1章「中小企業の経営課題と今後の展望」より
https://www.chusho.meti.go.jp/pamflet/hakusyo/2025/PDF/chusho.html

この記事を書いた人

山崎 裕樹

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